「銀魂」の作者である『空知英秋』先生が、単行本の質問コーナーにて、劇場版の公開に差し当たり漫画家への収入の実情を応えた文がTwitterにて投稿され話題となっています。
空知先生がその実情を嘆きつつも、読者を慮った内容に感動する外国人の方が多数おられました。
漫画家は自分の漫画が映画化されることで多額の収入を得るのだろうか? 銀魂の作者は業界の裏側について口を滑らせた。
漫画を映画化した作品を何度観ようと、それは大好きな漫画家を財政的に支援する最高の方法でないのかもしれない。
アニメや漫画を愛する者ならば、ほとんどのアニメが既存の漫画から適応されていることに気付いているだろう。
シリーズの人気に従い、適応はアニメシリーズに留まらず、劇場版アニメ、実写映画、そして、ミュージカルにさえ移行することもある。
近年、漫画の実写映画化ブームによって、漫画家は著作物が様々な面での適応されていることからも、かなりの収入を得ているのではと多くの人が思っているようだが、それは本当に本当だろうか?
日本のTwitterユーザー「透司@beasty__baby」は、漫画『銀魂』の51巻に掲載された質問コーナーの画像を一部掲載した。
そこで、銀魂の作者である『空知英秋』は、映画化の魅力、その背景にある悲しい真実を明らかにしていた。
実写でもおなじなんかな
— 透司 (@beasty__baby) November 16, 2016
〈質問〉
この間、母が「劇場版 銀魂」がヒットしているということを聞いて
「きっとこれぐらい人気があるならヒルズにでも住んでるのね~」
と言っていました。本当ですか?〈答え〉
生々しい話をしますと、映画というのはどれだけ観客が入ろうと、どれだけ収入をあげようと作家の懐には何も入ってきません。
最初に原作使用料というものが支払われるのみです。
全体の興収からいえば、ハナクソみたいな額ですね。
ほとんどの金は集英社、サンライズといったうす汚い悪徳企業の懐に入ります。
単行本を発売した方がよっぽど儲かります。
なのになんで血尿をたれ流してまで映画に協力したのかというと、世の中にはヒルズなんかより素敵な物件があるからです。それはね、お母さん、あなたの心です。
皆さんの心に銀魂を届けれられるなら、僕らはダンボールヒルズに住んだってかまわない。
作家だけはそんな誠実な気持ちで作品作りにとり組んでおります。
なのでお母さん、僕らを哀れと思ったら映画だけじゃなく、単行本も買って
印税で僕をヒルズに住まわせてください。
この質疑応答は「劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ」の公開の後、2013年に出版されたものである。
「劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ」:予告編
すでに知っている者もいるだろうが、来年、銀魂の実写映画が公開される予定となっている。
劇場版アニメと実写映画のライセンス条件が類似したものなのかは分からないが、その二つの条件は、あまり異なるものではないと思っている。
すべての人が熱狂的な漫画の読者だというわけではないことからも、映画化というのは、より広大な観衆の目に触れさせることができる極めて効率的な媒体である。
しかし、劇場で公開されたことで数多の劇場動員数を得ているにもかかわらず、明らかに漫画家が収入を増やす最も効率的な方法は出現していないのが現状なのだ。
要約すれば、特定の漫画から始まったアニメシリーズが好きなら、進んでその映画を観てもいいし、その商品を購入してもいい。
しかし、それを踏まえた上で、シリーズの作者を生かすためにも漫画を買ってください!
翻訳元:RocketNews24 RocketNews24-Facebook
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海外「なぜアニメの第二期が制作されないのか、アニメ制作プロデューサーはTwitterで説明した。」
以下、海外の反応コメント
・Ario Sasongko (インド 女性)
ライトノベルが漫画の適応を得たときに、ライトノベルの原作者がどれだけの収入を得るのかも気になるところよね。
・Acedia Nazrul Amri Tristitia (不明 男性)
我々が日本語を学んで東京に辿り着いた暁には、その時こそ、彼らために大きなバッグを持って紀伊国屋で大量の漫画を買い込んで、如何なる時も漫画家をサポートする所存だぜwww
・Reni Susanti (インドネシア 女性)
なんて切ないの……
・Joshua Lolifutanari Ediza (不明 男性)
日本の市場経済は最悪
・Korlacan Khanthavilay (不明 男性)
今こそ、彼らが%ベースで興行収入に応じたライセンス料を支払うシステムを学ぶ時であると俺は思うね。
『銀魂の映画での適用を許可しましょう。しかし、私は映画の利益の5%を貰います』ってな感じで
・Hayley Gee (アメリカ 女性)
映画化の話が持ち上がった時点で、作者が制作側にもっと交渉するべきなんじゃないのかな
どっちにしても、映画によって漫画に興味なかった人たちが興味を持って漫画を購入することになるだろうし、ある意味映画は作者に貢献してるっては私は思うけどね
・Sam Sharpe (不明 女性)
映画が大ヒットしたけれど、「テルマエ・ロマエ」の作者「ヤマザキマリ」は100万円しか貰ってないらしいね
彼女はこれなら家で原稿描いてたほうが、よっぽど収益があるって言ってたわ
・Amr Kamal Zaki (アメリカ 男性)
僕は漫画家の意思を尊重するけど、このままじゃ漫画は21世紀を生き残ることができないと思うよ
>>Amr Kamal Zaki
・Diana Alexandra Stoica (イギリス 女性)
↑それだと、アニメの90%は漫画からの適応だから、アニメにもサヨナラしなきゃならなくなっちゃうじゃない
>>Diana Alexandra Stoica
・Nelly Lina Arel (不明 女性)
↑ほとんどのアニメは量産しすぎて、自己満のオ〇ニー作品を作ってるだけだし、良作だけ生き残ればいいんじゃないの
・Andrew Floyd (アメリカ 男性)
作者の応えに感動して涙したよ
漫画家にとっての最高の場所は、読者の心の中なんだ
・Irfan Halim (インドネシア 男性)
漫画による無数のシナリオが俺の夢となって現れる。
それがどんなに素晴らしい世界であっても、それを厳しい現実に置き換えることはできない。
俺はただ、夢よりも美しい現実が来ることを信じているよ。
・Hannah Supangkat (アメリカ 女性)
かわいそうに……
漫画家も苦労してるのね……
・Ken Garduce (フィリピン 男性)
俺が今までに見て読んだきた最高のシリーズを執筆する作者、「空知英秋」さんに神の祝福があらんことを ;w;
>>Ken Garduce
・Russelle Lovedioro (フィリピン 男性)
↑本当に……漫画家の収入に蔓延る悲しい事実だよね……
>>Russelle Lovedioro
・Ken Garduce (フィリピン 男性)
↑だからこそ俺たちは、彼らのためにも、もっと漫画を購入するべきなんだと思うよ :(
・ファーン シルス (不明 女性)
生々しい話をしますと、映画というのはどれだけ観客が入ろうと、どれだけ収入をあげようと作家の懐には何も入ってきません。
最初に原作使用料というものが支払われるのみです。
皆さんの心に銀魂を届けれられるなら、僕らはダンボールヒルズに住んだってかまわない。
作家だけはそんな誠実な気持ちで作品作りにとり組んでおります。
なのでお母さん、僕らを哀れと思ったら映画だけじゃなく、単行本も買って
印税で僕をヒルズに住まわせてください。(空知英秋、質問コーナー抜粋)
↑ブラボー!空知先生 XDD
・Rin Rie (フィリピン 女性)
先生…… :(
現実は厳しいのね……
・Esperanza Rosario Martinez (フィリピン 不明)
空知先生……
他の会社のことをボロクソ書いてるのにもかかわらず、感動を与える文才。
恐るべし……
まとめ
以前に翻訳した記事、海外「なぜアニメの第二期が制作されないのか、アニメ制作プロデューサーはTwitterで説明した。」において、アニメの人気で漫画の売上がいくら上がろうと、DVD、Blue-rayが売れない限りアニメの収益には繋がらないといった記事を紹介しましたが、今回はその逆のケースですね。
劇場版、または実写映画は直接制作側の収入に繋がるので、テレビアニメとは少し違うと思いますが。
確かにテルマエ・ロマエのヤマザキマリさんの話を聞いたときは、自分もこれはあんまりだとは思いました。
劇場版、実写映画の適用に関しては、興行収入に応じたロイヤリティを設けたほうがいいのかもしれませんね。
テレビアニメでこれをやってしまったら、アニメ制作会社は潰れかねないので勘弁してあげてください。
アニメみてDVD買わずに原作本買う流れは当たりだったか。w
つーか、漫画で儲けて、作家を保護するみたいなとこはあるよ。漫画は所詮短期間、文学作品は100年後を見てってのが、常識だったんだけど、すでに逆転してる。ドラゴンボールやワンピースは100年後でも、多分残ってるよ。で、文学作品は?村上春樹はま、残るか。
原作料の折衝怠ったからそうなるんじゃないの?
数パーセントの著作権料で契約できないなら映像化の権利を渡さなけれいいのに。
確かそういう事をぶーたれて批判された作家がいたような。。。
村上春樹は記録には残るだろうけど100年後に残る作者ではないね
漱石・芥川・太宰・三島のような存在とはいいがたい
漫画家が結束してジャスラックみたいな協会作ればいいんじゃないの?
出版社側が強すぎるから下らない漫画だらけになるわけだし。
どの業界も仲買人が設けるんだよね。
性産業しかり、画商然り、研究員も企業にライセンス持っていかれるのが日本。
それでも日本人は職人気質だからいい仕事しようと頑張るんだよな。
海外で漫画やアニメを企業がリリースしないのは低コストでの販売をしたくないって言う企業既得権益の存在が多いから。
本当こういう連中は害毒でしかない、海外ではそのために労働組合とかあるけど日本はそれが弱い律儀だからかね。
企業既得権益をつぶすにはそれが代わるくらいの規模のリベリオンがないとならないだろうけど、まあ、無理だろうな。
性産業×
生産業○
別に×のほうでも間違ってないじゃんww
まあ集英社もサンライズも常にヒット作が出る訳じゃないからな
常に右肩上がりな会社ならもっと大きく分配も出来るんだろうけど
一作品で儲けが出ても他の赤字な部門の補填にされちゃうだけだろうし
日本の出版業界は欧米の出版業界の手法をそのまま取り入れたからね。
昔の欧米の出版業界が作家に対して行っていたことが日本の出版業界が漫画家に対して行っていることと同じなんだよ。
欧米諸国の場合は作家たちが団結して抵抗したことで作家の自由と権利と収益を確保して大きく変ったんだけどね。
有名な話だとスティーブン・キングが出版社から「旧作が売れなくなるから年に一作しか発表するな。」と脅されたり「映画化で有名になれば本も売れて印税が入るんだから、映画化で金がもらえるなんて考えるな。」と釘を刺されたとかね。
本当、そういうのつぶしていかないとね。
日本の創作文化のためにも、海外の海賊版よりもそっちのほうが害悪であるのをもっと世間が知るべきなんだ。
ハリーポッターの作者はメチャクチャ稼いだらしいけど日本とイギリスは違うのね。。
契約の仕方を変えたら良いのに…
総興行収入に対する製作費・必要経費等を抜いた
パーセンテージでしたら良いと思うけどなァ…
漫画家やアニメーターの労働環境酷すぎ
自分たちで改革する気ないのかな?
結局ヒルズ住みたいんかい!!
契約次第でどうとでもなるんだけどね。
ショボい原作使用料だけで満足できないなら使用許可出さなければいい。
自分の作品の映像化を拒んでる作家なんて沢山いるわけだし。
空知めちゃ好き
海外に通じるギャグセンスってこの人くらいだよね。
要は映画化、アニメ化されれば原作が売れるからいいだろってことだろ
しばらく前にヤマザキマリも「テルマエ・ロマエ」の映画化で自身は儲からなかったって話をしてたよね
実際かなり高給取りのアニメーターもいて、そういう有名人は交渉組織を作る上での核になるだけの発言力もあるはずなんだけど、本人たちは業界の過酷な環境を勝ち抜いた勝ち組だと思ってて、弱者連合のような組織づくりにはそもそも乗り気じゃない、一匹狼の「アーティスト」としてカッコよく生きていきたい、という人が多い、と聞いたことがある
中国とはまた違った形で日本の著作権って軽いんだよな
さすがに映画化するときは最初に著作権料払って終わりってのは良くないだろ
収益の1割くらいはもらう権利を与えてもいいだろうに
流石にテルマエ騒動で最近はインセンティブ契約を映画会社側から話してます
某入れ替わってるは10億ごとにいくらとなってて家のローン早く返せると喜んでます
映画より美味しいのは玩具ですね、こっちはきっちり払うので
ドラゴンボールとかアンパンマンは美味しすぎ
遊戯王の人は札束刷ってつようなものなので
実写化はマジでやめろ
イケメン俳優のお遊戯会で作品を汚すな
映画をやるならアニメでやれ
集英社やサンライズを「うす汚い」ってのもどうなんだ
お母さんの心、って感動的だけどお母さん自身はヒットして儲けてんだろうねって言っただけで作品のファンとは言ってねえぞ
銀魂クラスならちゃんと契約書つくれって言っても
儲けたい連中は拒否できなかったんじゃないか?
ヒント 違法視聴
テルマエロマエの作者も出版社相手に裁判おこして敗訴してたもんな・・・権利と利権って言葉は裏返しで日本語って面白いね。
ただ売れっ子漫画家の行きつく先が、何も描けなくなった挙句のポンギで遊蕩三昧ってんじゃあまりにも悲しすぎるわ・・・目指すは梶原一騎か青木雄二ってんなら理解出来なくもないがね。
余談ながら{ナニワ金融道}の作者である青木雄二氏は「もうマンガなんか描きたくない、一生遊んで暮らせるだけ稼いだから引退する!」と言って引退した約1年後にガンで死亡・・・嗚呼!!! まだ新婚レベルの凄く若いベッピンの嫁さんに約10億円からの遺産を残してあの世に旅立たれたそうな・・・南無南無。
まさか空知の発言真に受けてるアホがいるわけじゃないよな?
漫画家が最初に出版社と契約する時に映像・パッケージ化権はウチのもんだからってのにハンコ押しちゃってるからね
日本人はもっと契約強くならんとな
まあ新人のペーペーにそんな度胸もねえだろうけど
まるで空知が貧乏で漫画家は売れ筋の人でも酷い収入みたいな書き方だけど
銀魂クラスの作品の印税だと年収1億は越えてる筈だし、なんか誤解があるなぁ
漫画家は売れてる人は本当に儲かる仕組みなのに
まあ、空知は年収が凄いだろうけど、テルマエロマエの作者はそうではない。
そういうチャンスはきちんと作者に与えるべきだよ。
作家は交渉のためにエージェント雇えばいいんだよ。
日本は薄汚い企業が『お金の話をするのは汚いこと。労働はそれ自体が美徳』みたいな風潮をわざと広めて工作したからね。
作家だけでなく、アスリートもエージェントを雇うべき。でないと使うだけ使われて壊される。
スポーツ協会はあっち側なんだから。
日本人は根本的に目覚めないと社会は変わらない。
映画やアニメだせば結局単行本も売れるから作家の方からただ同然でいいのでやって下さいってのが実情
そんなやつがゴロゴロいるから値崩れしてる
作家側がして欲しい側だから足元を見られてるんだ
実写化する側も安売りしない作家の作品を高い金だして版権買うよりそういう作家の作品を実写化なりアニメ化する